【Diary(2006年8月)】
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【SMAPに関してはこちら です】
(8/31)
まだまだ残暑が続きます。
28日の講習は、少しでも爽やかに元気にと、海の幸料理に挑戦。
昨日書いたブイヤベースを作りました。
フォトアルバムにも載せました。
野菜や香味野菜、ワインなどで煮込んだスープを漉してそれで白身魚や貝や海老を煮込むのはマルセイユタイプ。
浜辺の猟師たちはもっと豪快に食べるんでしょうね。
日本だと能登半島の浜辺で猟師たちが作る魚の鍋のようなイメージではないでしょうか。
蛸のオレガノマリネは前日に作って冷やしておけるので手軽です。
一口大に切った蛸とトマトをレモン果汁やみじん切りにしたオレガノを混ぜ込んだドレッシングで漬け込みます。
オレガノとトマトってすごく相性がいい。
アジとグレープフルーツのサラダは本当は軽く苦味のあるレース状のエンダイブの葉と合わせたかったのですが、売られていないのでアンディーブで代用。
バルサミコ酢を混ぜたドレッシングが意外やグレープフルーツにも合ってなかなか美味でした。
バルサミコ酢はイタリアのポン酢みたいな味わいの酢です。
ハイビスカスのフルーツパンチは、アイスハイビスカスティとドライジンジャーエールを同量に。
パイナップルジュースをその1/5くらいにして合わせたら、食事にも合う一品となりました。
これ、かなり気に入った味となりました。
★
スカパーのフーディーズTVで料理の基本と言う番組があります。
今、ザ・ワールド編に入っていてこれがなかなか面白い。
今日は南仏料理をやっていました。
ラタトゥユにニース風サラダにオレンジのクレープにフランスパン。
どれも彩りがよくて美味しそう。
コートダジュールの素敵なホテルのテラスで海を眺めながら頂いたらさぞリラックスするでしょうね。
日本にもタラサ志摩という素敵なホテルがありますが、このコートダジュールのホテルを模して作ったそうです。
隠れ家的な素敵なホテル。
昔何回か行きました。
また余裕が出来たら行きたいな。
又、お菓子研究家の藤野真紀子さんを私が知ったのもこのフーディーズTVなんですが、今日はスィートメモリーズだったかな?でイチゴのお菓子の特集をしていらっしゃいました。
旬の果物と言うことだったので、春の再放送でしょうね。
でもイチゴが食べたくなっちゃった(笑)。
やわらかめのイチゴのババロアをグラスで固めてその上に生のイチゴとミントを飾るタイプ。
同じババロアを少し固めの生地にして、薄く切って直径20センチの円にスポンジをカットしたものを台にして敷いたケーキ型の内側にセロハンを貼り付けてカットしたイチゴを貼り、中にもいくつかから置いてから流し込んで固めるケーキタイプ。
赤ワインを煮詰めてそこにイチゴのピュレと香り付けのリキュールを入れて煮てさらに生のイチゴを入れて軽く煮てソースにしたもの。
そのソースをケーキの周りに流し込んだり、グラスで固めたババロアの上に生のイチゴの代わりに軽く煮たイチゴごとソースをのせて頂いたり。
どれもおいしそうで神経の行き届いたスイーツばかりでした。
★
この藤野さん、美人刺客として郵政民営化がらみの選挙のときに有名になった方ですが、その1年以上前からこのフーディーズTVで見ていて綺麗な人だなと思っていました。
お菓子のレシピ本も持っていますが、どれも神経の行き届いたレシピで確かにおいしい。
ご主人の赴任先のヨーロッパやアメリカで色々お菓子を習って日本に帰ってきてから本格的にお菓子研究家としての活動を始められたそうです。
しかし、趣味のうちはいいけど、女が自立して本格的に働こうと思ったら色々と大変ですね。
しかし、ここまで本格的にきたら、もはや女優と同じで普通の主婦とは違う人生もありだと思います。
エッセイも読みました。
娘の反抗やらいろんなことがあったようですが、かなり興味深い面白い人生です。
(8/25)
1930年に発見されたと言う冥王星が、惑星から小惑星に格下げに。
ついに正式決定してしまいました。
別に冥王星がなくなるわけではなく、依然として星はそこにあるわけですけれど。
蠍座の私としては、この冥王星ってちょっと特別な関心のある星の名です。
惑星じゃなくなっても、冥王星は冥王星だよ。
それが冥王星というちょっと特殊な星。
長いことその存在が知られていなくて、蠍座の守護星も火星とか海王星とかで代用していたんですよね。
宇宙の話は結構昔から好きで、浅く広くですけれど色々読んだり写真を見たりするのが好きです。
数学的なことは判らないけれど、その数字だけで見たこともない不思議な多次元宇宙が計算できてしまうしその始まりの事なんかも判ってしまう所に凄いファンタジー性を感じます。
自分の書いたファンタジー読んで思い出したのだけれど、冥王星ってもともと海王星の周りを衛星として回っていたのが太陽の引力に引き寄せられて今の軌道を通るようになったと言う説があったんですよね。
実際、太陽系の惑星と言うのは太陽から遠ざかれば遠ざかるほど軽い大きなガス気体の星となっていくわけで、比重の重いものが下で比重の軽いものが上と言うのは普通に考えられることです。
その中でこの最果ての空間を回る冥王星(本当は最近発見された10番目の星がまだあるようだけど)は太陽系の他の惑星とも異質の星。
それが決定付けられただけなのかな。
それを惑星と呼ぼうと小惑星と呼ぼうと太陽の周りを回っていることになんら変わりがない気がするけれど。
成立ちの違いでしょうか。
しかし今回太陽系の惑星から外れても、もともと冥王星は特殊な星と考えられてきましたから。
私の中ではなんら変わらないかな。
★
家庭用シュレッダーに2歳の子供が手を挟んで9本切断!
なんと言う悲劇でしょう。
しかし何故子供の手の届く所にシュレッダーのようなものを置いておくの?
これがまず感じた感想。
夕方の関西の情報番組でもこの話をしていましたが、そこでも言われてた。
せめて使わないときは電源を抜いておくとか、カバーをかけておくとか。
そういう細心の注意が必要です。
これは家庭の中の問題なんでは。
包丁を子供の手が届く所に置いておく人はまずいませんから。
現在、家庭科で子供に包丁を使わせることの是非が問われている節があるらしいですが、逆だと思う。
包丁の安全な使い方を教えてこそ家庭科だと思う。
教えるのは親であり教師です。
ハサミだって針だって鋸だって画鋲だって、家庭の中に危ないものは沢山あります。
こういうものがいつ凶器になるか判りませんね。
扇風機だって指を突っ込んだら大変なことになる。
シュレッダーは子供は危ないかどうか見ただけでは判りませんから、さぞかし面白そうな穴だと思ったのでしょう。
でも、子供は判らなくても使う周りの大人は判る筈。
企業は立場上陳謝するかもしれないけれど、これは全ての親が自分の問題としてわが身を省みて身を引き締めるべき事だと思います。
小さな赤ちゃんが9本も指を切断してしまう羽目になるとはあまりに子供が可哀想。
その親御さんはさぞかし自分の不注意を後悔していると思います。
(8/21)
今日はハーブ教室の日でした。
ハーブの制汗スプレーを作りました。
9月の頭に皆さんと越中八尾の風の盆に行く予定なので、その打ち合わせもありました。
★
ジョンベネちゃん事件。
今、かなり有力な容疑者が現れ、ニュースになっていますが、先日のザ!世界仰天ニュースでもうすぐ有力な容疑者を検挙すると言っていました。
だからこれは別件逮捕でたまたま出た有力容疑者という訳ではないのです。
昨日のテレビでも、この男の存在は
先日亡くなったジョンベネちゃんのお母さんも知っていたというし、FBIが極秘調査していたのはこの男だったんでしょうね。
なのに当初両親が疑われるなんて。
この子を殺したって親には何の得にもならないのにと当初から不思議でした。
松本サリン事件の時もご主人が疑われるなんて。
こういう身内に容疑をかける時は、マスコミは慎重にして欲しいと思います。
松本サリン事件の時は、このサリンというのはかつてナチスが開発した猛毒ガスで、一般人がおいそれと作れるものでなく、だから背後に秘密組織が動いている危険性を考慮すべきだとテレビでコメントしておられた方があり、あとになってオウム真理教の仕業ということがありましたっけ。
ほら見ろ、何であの時もっとその辺を捜査してくれなかったんだって感じですね。
確かに先日の秋田の事件のような事もあるけれど、過熱報道は怖いです。
★
子供が東京で遊んで帰ってそれから富山の実家に行って、私たちが帰った後に主人の実家の両親とお年寄りが多い温泉に行ってきたのですが、なんと手足のくびれにヘルペスを貰って帰ってきて、熱やら膿やら出て大変でした。
医者に行きなさいと私も福岡から再三電話してうるさく言ったのですが、抗生物質の軟膏を塗ったのみ。
結局自転車で足の指を挟んで大怪我をして医者で傷口を縫って貰った時にそこの医者かあも強く言われて皮膚科に行って判明。
言うことを聞かずに飛び歩いているから神様が怪我をさせて結局病院に行くようにして下さったのよなんて言ってるんですが・・・・・
もともと小児性乾燥肌で、まだ手足のくびれを掻いたりしてて皮膚のバリアを失っているのと疲れから免疫力を失っていたために感染したんでしょう。
ハーブだって結局免疫力を高めるためにあるものなので、治すのは本人の持つその免疫力および自然治癒力です。
どんなに医者の薬を塗ったって、ウイルス退治には役立ちますが、それ以上は自分自身の力を高めなければダメなのです。
今回で判明したこと。
息子の体の洗い方やクリームおよびフローラル水の塗り方が、非常に乱暴なものだったこと。
男だし、垢をこするくらいの積りでかなり強くこすってしまっている。
それによって皮膚の大切なバリアをそぎ落としてしまっている。
ボディシャンプーでもなんでも、まず泡をこしらえてその泡で汚れを包み込まないと、皮膚の大切なバリアである油脂分まで奪い去ってしまいます。
どんな良いものをつけていても、やはりこの辺に気をつけないと。
又、体が疲れて酸性に傾いているとアトピーは強くなるし感染しやすくなってしまいます。
自然治癒力の大切さを改めて考えさせられました。
(8/19)
福岡に高速バスで行き、帰って来ました。
16日の22時に京都を出発して明け方には壇ノ浦に到着。
新幹線に乗って行った時は海底トンネルをくぐっていったので、関門海峡の大橋を渡るのは本当に高校の修学旅行以来の気が。
台風が心配された福岡ですが、17日は晴れ。
暑くて湿気が多かったです。
福岡ヤフードームに行ったのですが、すぐそこが海なので汐の香りがそこはかとなく漂ってきました。
リゾート感があります。
となりのシーホークホテルのラウンジでお茶を頂いたのですが、海も見えて南国気分満点です。
夜は34階で中華バイキング。
夜景が素晴らしいレストランでした。
18日は雨。
この旅行の目的地である福岡ヤフードームは海辺りなので街中に比べて雨風は強かったですが、台風は来そうで来ない感じで大丈夫でした。
四国の友人は、瀬戸大橋が渡れなかったら困ると言うので今朝は4時起きで海を渡って新幹線でやって来ました。
今日はSMAPライブの中でも中居くんのお誕生日当日のライブだと言うので、全国からファンがやって来たんですが、中居くんが台風まで呼んじゃったんじゃないかとライブ中のトークネタになりました(笑)。
ファンはみんな一生懸命に工面してこうして遠くからでも来るんですね。
不景気と言われる時代でもこうして人を動かすものは何なのか。
これはもう「愛」でしょう。
SMAPファンの中でも中居ファンは特に濃いファンが多いらしい。
ライブ後は東京やら四国やら(昨日は名古屋の友人も)総勢7名の中居ファンの友人と中洲の博多なべ処でお食事会。
5年前のSMAP結成10周年記念の時に一度来て偶然見つけたお店に予約を入れたんですが、ドームでタクシー待っていても2時間近くかかるというので道端でグッドタイミングでタクシー2台拾ってお店に。
その中洲にある博多なべ処では、滋養たっぷりの心尽くしの水炊き鍋やお刺身、あらまき貝??や海藻、お店のサービスの一品など頂きました。
最後には雑炊。
どれも美味しく美容と健康によさそうなお料理ばかりでした。
味付けをする前の水炊きの出汁も美味しかった。
なんと松山千春と麻雀仲間(写真を見せてもらった)で、巨人の原監督の携帯番号も知っているというなかなか話し上手で楽しいお店のご主人。
そのご主人や奥さんに手際良くお給仕をして頂きました。
珍味を色々頂いたりビールも飲んだのに7人で32000円くらいと結構お安く、博多らしい夜をすごせました。
(8/15)
小泉首相、引退を前にして靖国参拝ですか。
賛否両論あれど、他国に言われたからと曖昧にして参拝を控えれば、戦後60年以上棚上げにしてきた問題がいつまでも解決しないと思うので、今回の参拝はありだと思います。
そもそも、他の国は他の国の政治的な立場で色々言って来ているわけで。
靖国問題はひとつの切り札であり口実なのでしょう。
日本の戦国時代の各国の戦略と一緒。
靖国に行かなかったら行かなかったで、他のことで色々言ってくるのは明白です。
そもそも戦争犯罪人とは何か。
敗戦した国が勝者に裁かれて極東軍事裁判=東京裁判が行われた訳だけれど、歴史は勝者によって作られる一例ですね。
あの戦争に追い込まれたと言う日本。
しかしそこにアジアの白色人種による占領からの解放だけではない欲得も国家として働いたのは事実だったと思います。
その事を反省すべきは勝者も敗者も同じで、戦争は1個人の罪ではないと言うのはそこからきているのではないでしょうか。
戦争犯罪人がどうの、負けた国がどうのと言っている限り戦争は終わらないのではないでしょうか。
「日本で一番長い日」と言う映画を昔ビデオで見ました。
昭和20年8月14日から15日にかけての一日を深く描いた映画です。
胸の痛くなる映画でした。
東条英機の遺書も読みました。
考えさせられることの多い遺書でした。
戦前教育でもない戦後教育もない中庸で見たい。
けれどそれって主観が入る限り難しいですね。
60年以上たった今が、ひとつのステップを踏むいい機会でしょうか?
その後の歴史が判断するので今は一切言い訳してはいけないと言うのが東条英機の家族への遺言だったそうですが、60年ってまだ短い年月なんですかね。
あれからなんとソヴィエトが崩壊してしまったけれど、功罪の罪の方の痕跡はアジアにおいてはいまだに深そうです。
本当は、あの時に欲が入って実現し得なかったアジア共同体をアジアが自ら実現すべき時期に入っている気がします。
(8/10)
台風一過の後の熱風がきつい毎日。
ワンルームマンションの部屋の間取りもちょっと模様替え。
ちょっと位置を動かすだけでかなり変わるものですね。
(8/9)
YAHOOニュースで、今日発売の少年マガジン8月9日号から「新約『巨人の星』 花形」が連載開始と知り、昨日から大騒ぎ。
ネットのあちこちでそれなりに良くも悪くも話題になっています。
絵ががらっと変わって少女漫画チックになったんですね。
これは私も衝撃だった(笑)。
でも主人公花形だからね。
花形はもともと王子様系ですから、彼を主人公にするならこの絵もありでしょう。
星飛雄馬のライバルだった花形満を主役にして、舞台設定も現代に移して大胆にリメークしたんだとか。
今流行の萌え路線?もかなり入ってる。
でも男のファンはビックリっていうかこの絵柄に大ショックな人多いらしい(笑)。
かなーりジャニーズ系のお顔。
もっとも花形って年齢も18歳くらいになるわけだし、野球やってない時は「甘いマスクのお坊ちゃま」に見えますからね。
アニメの旧作の花形も、かなり笑顔が可愛らしかったっけ。
元不良少年で、反骨精神旺盛。
矢吹丈をお金持ちにしたようなものかしら。
真剣な時の中居くんみたいな目をしてくれたら、200%花形になるとか期待しちゃってる私がここにいる。
あのアーモンドアイは普段は可愛らしいけど真剣なときはド迫力ですから。
野球をしてる時のバッターボックスに立つ顔を見て、前に元ヤクルトの監督だった関根さんが「良い面構え」と言ってらした。
あんな風な花形に仕上がっていたら、毎週マガジン買っちゃおうかしら。
主人がよく息子にジャンプを買ってくるけれど、これからはもしかしてマガジンが増えるかも?
あ・・・・・講談社の戦略に乗っかっちゃってる(笑)。
作画は村上よしゆきという方らしいです。
前に阪神タイガースが長い低迷期を脱して優勝に躍り出た時に、WOWOWで「猛虎・花形(巨人の星特別篇)」というのを放送したのですが、それは見れなかったけど数ヶ月前にCSのアニマックスで再放送されたのを見ました。
基本的には花形を中心とした総集編で、それに少々新しい映像を加えたものだったんですが、ついに花形を主人公とした話が出来たと喜んだものです。
今度はそれを全く新しく現代に生まれ変わらせたものを作るんですね。
嬉しい!!
実は高校時代からひそかにそういう日が来る事を待っていました!
私は、この花形満がとにかく好きでした。
大リーグボール1号を打つ為の鉄バット特訓の前後からとにかく惚れましたね。
今回の「華麗さの中にどこか悲哀を感じさせた天才打者。そんな男が新連載での主役だ。」「星飛雄馬同様にだれよりも巨人に対し熱い思いを抱いていた男。巨人低迷の時代にあえて起用した(出版元の講談社コメント)」と言うデイリースポーツの記事にもそうそう!とうなずくばかり。
彼はアニメで言う「美形キャラ」の元祖的存在ですね。
主人公のライバルもしくは敵役だけれど、この存在の立場が強烈に光れば光るほど物語も面白くなる存在です。
古くは柔道一直線の足でピアノを弾くお人も(笑)、梶原一騎お得意のキャラでもありますが(花形の前髪ぱらりはこ近藤正臣からきたものかも?)、もともとこの花形が主人公でもいいようにきっちり作りこんで作られたキャラクターのようです(少年マガジンの当時の担当者の方のコメントに寄れば女性ファンの取り込みも狙っていたとか)。
考えてみたら、この「巨人の星」の唯一のレギュラーヒロインは主人公の姉の明子。
明子は花形と恋に落ちるんですから。
主人公の飛雄馬にはヒューマニズムの象徴ということで人間臭さや泥臭さや、しかしそれゆえに懸命に生きる姿を投影した為。従来の主人公をこっちに持ってきたんだろうと、当時アニメを見ながら私も感じてました。
原作のラストのあたりで、花形が自分の過去を明子に語るシーンがあります。
当時の戦後日本のあり方に絶望して不良少年となって(中学生にしてスポーツカーを乗り回す神奈川県の不良少年って湘南のヤンキーか暴走族みたいなもの?)ブラックシャドウズという野球チームを率いて退廃的に生きていた金持ちのお坊ちゃんが、滅び行く日本の美をそのままに生きる星親子に出会って人として目覚め、新しい理想に向かって歩みだした事を伝えるのです。
その彼が自分に求めている未来の理想の姿を、明子の方から「花形さんは、それが良いものであれば西洋のものでもしっかり取り入れながら、古きよき日本を大切にし、その上で新しい独自の日本の理想の若者の姿を見出そうとしている」という意味のことを言い当てる。
和と洋のそれぞれの良さを融合させながら新しい独自の日本を作ろうとして行こうとしていると言う意味だと受け取りました。
梶原一騎という人は滅びの美学をよく描きましたが、その上で明日への希望の光、日本の姿を見出そうとしていた、と思います。
それを投影したのかなと感じたものでした。
今回の新連載は、恵まれた環境にありながら、それをかなぐり捨てて真剣勝負の世界に飛び込んでいく花形のほうが現代の若者にとってリアリティがあるのではということで決まったとか。
平和ボケしたニートちゃんたちが自分の方向を見失っている昨今。
当時は「昭和元禄」と言われた昭和40年代の日本に一石を投じた作品でしたが、今の時代にこそ見てほしい作品だと思います。
今の時代の方がその意味ではふさわしい。
花形は、いわゆる「ど根性!!」と言うのを顔に出して見せる男じゃない。
けれど、1%のひらめきを活かすための200%の影の努力を惜しまない男。
飛雄馬を情熱の赤とするならば、花形は深いブルー(青)。
で、実際に今日買って読んで見ました。
結果から言うと、これはこれで私的には好みです。
北斗の拳の図柄の変貌振りよりはましですかね。
「猛虎 花形満」ってのがすでにあるから、旧作世界はそれで満足することにします。
少女漫画チックな絵だけど、プリンス花形が主人公だから許容範囲と思います。
異次元世界のお話で、あの花形の息子の世代の話と考えれば納得もいく。
これぞ花形満と言う強い目の光とどんなハンデにも負けない負けん気とジェントルマン精神はしっかり健在でしたね。
背は中学1年生にして149センチとちっこいけど、不良にボコボコにされても立ち向かっていく所が梶原の主人公だなって満足しました。
肩を壊しても投げ続け、特訓で自らを痛めつけ、どんどん自分を追い込んでいくのに、「花は散っても何度でも咲けるんだ!!」と絶対に負けていない。
さらさらヘアーにちょっと釣り目がちな強い目の光。
背は小さいけれど負けちゃあいない。
・・・・・花形さえ魅力的だったら、もう飛雄馬がどういうことになってようと伴がどうなってようと左門がどうなってようと気にしないと決めた(笑)。
いや逆に、花形がちっこいのが気に入った。
もともと優男タイプで決して大きい方じゃないけれど、推定172センチくらいはあったと思うので、私が今とっても大好きなSMAPの中居くんの事は「あと10センチ背が高かったら花形だったのに」と実は残念だったんです。
彼も、湘南のヤンキーだった時期があったし野球少年だし。
番場蛮と花形を足したところが私の中でちょっとかぶる。
今回の花形には私の中で中居くんとかぶる要素が沢山あったから、読み続けることにします。
容姿も10代の頃の中居くんと似てるしね。
・・・・・バットよりちっちゃい時から野球に夢中になってきたのに小学生のときに肩を壊して野球が続けられなくなったけど、今は別の形で野球にも関わり続けている中居くんのことをふっと思っちゃいました。
芸能人としては背が低いほうで、歌も決してうまいとは言えないけれどそれをバネにして自分の味にして輝いてるあのパワーの事を。
今後どう展開していくのかな。
現代にこそ花形は必要なのかもね。
原作の、ラストあたりで花形が生きようとする理想の青年像を明子が言い当てるくだりが好きなんです。
あの辺を大きくテーマに持ってきて今回の漫画を作っていくなら◎です。
(8/5)
数年前にスカパーに加入して以来、昔の作品を今の作品のように結構楽しんで見ている自分がいます。
時代劇チャンネルと言いアニメ関係のチャンネルと言い。
おかげでまだ18歳のうちの息子もすっかり昔のアニメに詳しくなってしまっている(笑)。
小さい頃から仮面ライダーと言えば1号・2号そしてV3.
ウルトラマンシリーズと言えば初代のウルトラマンかウルトラセブンをビデオで見せていた・・・と言うか一緒になって見ていた、が正しい(笑)。
このスカパーで思わず血が踊るような気持ちで見てしまうのは、私にとっては表題の梶原一騎の世界でしょうか。
「巨人の星」「侍ジャイアンツ」「あしたのジョー」「タイガーマスク」etc.・・・
そして今入っているのが「空手バカ一代」。
少女漫画に出てくる王子様より骨太で生身の血潮と息吹を感じる男性(巨人の星では花形・他は番場蛮、矢吹丈、伊達直人)に、子供ながらに憧れたんですね。
思えば、仮面ライダーやウルトラセブンも、本郷猛やモロボシ・ダンに擬似恋愛して見てたので、男の子が見るのとは違う見方だったような気がするけれど(笑)。
少女漫画でこんな風に見たのは池田理代子の作品くらいですね。
梶原一騎の作品の男たちのあの尋常じゃないほどのストイックさと破天荒なやんちゃぶりが好きでした。
今見ても思わず胸が熱くなってしまいますね。
★
それにしても、矢吹丈なんて凄い人気だけど現実の世界にいたら生意気だとか言って叩かれまくるんだろうなと思う今日この頃。
あの亀田一家の比じゃないかも。
でも、その枠にはまらない型破りさがいい。
梶原一騎という人は、あの当時にして大人をも夢中にさせたまるで純文学のような深さを少年漫画の中で追求した人だけど、私生活は凄まじく闘志がスパークして賛否両論の凄い人でしたからね。
身近にはそういう人いないしいたら結構大変な相手だと思いますけどね。
梶原一騎氏が生きておられたら、あのだんご三兄弟ならぬ亀田三兄弟を気に入っていたかな??
あの10代ゆえの無茶苦茶のエネルギーを。
あの確かに実際生意気な坊やたちを私が可愛いと思ってしまうのは、同い年の息子がいるからということと、梶原の世界の男たちの匂いがするからかも知れないです。
今日の空手バカ一代で、喧嘩空手とかって言葉が出てきていたけど、亀田一家のボクシングには喧嘩ボクシング的なところがありますもんね。
★
テレビやマスコミは、あの一家の強気発言ばかりクローズアップして役者に仕立て上げるのでアンチも多いけれど、今時忘れられがちな親子の情とかを見ている人たちもいる。
ほぼ同じ年齢のうちの息子はお調子者の次男坊には結構キツイ事を言うけれど、お兄ちゃんに関しては割と認めている模様。
実際、お母さん産んでくれて有難うなんてあの場ではなかなか言える言葉じゃあないし、言葉つきは生意気だけどよく聞くとしっかり受け答えしてる。
テレビ向けの強気のパフォーマンスが時々入るんでアレだけど(笑)。
それが叩かれてしまうんだろうけど、それを言うなら対戦相手の元チャンピオンの「亀田はとにかく弱い選手。1Rの時ゴングがならなかったら倒せた」と言う言葉はどうなんだ?と思ってしまう。
ゴングが鳴る鳴らないも勝負のうちですからね。
そこまで言うならなんで2R以降にKO出来なかったんだ?と。
そういう負けん気が無かったら、ボクサーはでもやれないのかもしれない。
世界チャンピオン戦です。
亀田が簡単に勝てなくて当たり前。
それだけあなたが強かったのよと言って上げたい。
でもそのチャンピオンが亀田をKOできなかったんですからね。
それが勝負。
実際、フィギュアスケートもそうでしたけど(今の基準では転倒による減点は僅かなものだとか)、今時の判定の仕方は昔とも色々基準が変わっていて、素人目にはわからないことも多いらしいです。
自分の現役時の判定で判断する専門家もあるわけで、だから専門家でも意見が分かれる。
他のスポーツのオリンピックの採点も結構そういう感じがする。
心技一体というけれど、宮本武蔵だって若い頃は勝つことをまず第一義として無茶苦茶もやった。
その戦いの中から真の心を学んでいったと今日の「空手バカ一代」で言っていた。
昨今、親子の間での悲しい事件がニュースで聞かれますが、こういう昔ながらの男の子にはバッシングもバネにして大きく成長して欲しいと思います。
こう思ってしまうのは、梶原漫画ばっかり見てたせいかな。
それとも私が一人の男の子の母親だからなのかな。
また全然違ったタイプの息子だけど(笑)。
★
梶原一騎の世界には、昔ながらの日本人の心を感じます。
スポーツなんだけど、そこに武士道の世界を感じるというか。
ストイックすぎるほどストイックで純粋で美しい。
梶原一騎も池田理代子も、作家ご本人はなかなかどろどろした人生をお過ごしのようだけど、作品はそのエキスだけをとって登場人物たちは生き様が美しいと思います。
それにしても、昔は父がいくら子供をしごいても、そこには意思の通い合いがあって、まさに亀田親子の親子愛だったのでしょうけれど、叱り下手の大人が増えている気がする。
子供をうまく叱れずやたら言いなりになって甘やかすか、ただただ厳しいだけの躾と称した束縛と締め付けになったり。
最近は、適度に息を抜くのも大切だなと思い始めました。
押したり引いたりのタイミングって、日常生活でも本当に難しいですね。
武道でも何でも、最後に到達するのは円の心って言いますものね。
叱るってとっても難しいことじゃないかと思うんです。
日本人は個人主義が発達した外国と比べても親子の間が密着してますから、揉め事が起きる確率も高そうだけど、いい面もいっぱいある。
昨今の親子間の事件、切ないですね。
大人の側にも心に余裕が無いと子育ても難しい。
大人にこそ癒しと啓発がいるのかも・・・
(8/2)
今日の夜は9時から仰天ニュースを見る積りだったのに、たまたま8時半頃に息子がチャンネルを変えたら、今日が亀田3兄弟の長男の世界チャンピオンのタイトルマッチの日だったんですね。
試合はなかなか始まらず、始まりはしたものの9時を回ってしまった。
家のテレビなら2台あるんで別々に見られるんですが、最近は新しい製水器のあるワンルームマンションで夕食をとっているのでテレビは1台しかない。
仰天ニュースはどうせビデオに録っているからいいじゃないかと我が家の男たちに言われて。
そんな訳で、結局全ラウンドじっくり見る事になってしまいました。
まあ生の試合ですしね。
ラウンドの合間は仰天ニュースに変えてちらちら見てましたけど(笑)。
こちらも先ほどじっくりビデオで見ましたけどね。
しかし、ボクシングなんて「あしたのジョー」でしか見た事ありませんでしたよ。
でも、なかなか興味深い試合でした。
色々考えさせられました。
★
1点差の競り勝ちだっただけに、世間では色々熱い意見が交わされているようです。
同じくらいの年の子を持つ私の見方はたぶんに母親的な味方だと思うけれど、これもひとつの見方。
この亀田3兄弟は「うたばん」ではじめて見て、関西のニュースとかでも時々話題にしているので本人たちに関しては興味深く見てました。
ビッグマウスとかよく言われるけれど、3兄弟でいる時はこの長男こと亀田興毅がなかなか堅実でしっかりした子なんだなという事を感じていました。
1ラウンドでいきなり先手を取られた時はあっと思ったけれど、実況アナがこの亀田興毅選手は実は堅実に小さいポイントでも逃さず稼いで積み重ねていく所が本領なのだと言っていたのが耳に残っていました。
その視点で見ていると、とにかく前向きに前へ前へとがむしゃらに打ち込んでいき、これは戦法の違いなのかもしれないけれど、2・3回ばかりコーナーやロープ付近にチャンピオンを追い詰めているのを感じました。
兎と亀じゃないけど、亀みたいに地道にでも一生懸命がむしゃらに食いついていくんですね。
その辺でポイントが稼げたんでしょうか。
ちょっと矢吹丈的な試合振り?
あの亀田3兄弟のお父さんは、息子たちにアニメとか見せてイメージトレーニングしたらしいですしね(笑)。
ジョーは結局ホセ・メンドゥーサに判定負けしたけれど、亀田長男からくも1点差で判定勝ち。
勝ったのが判って大泣きしているのを見ると、やっぱり可愛らしいですね。
19歳か・・・・・うちの息子と1歳しか変わらないのね(笑)。
★
私はこの試合、実は勝っても負けても良いと思っていました。
今まで負け知らずだったこの19歳の少年が、はじめてがむしゃらになって何もかもかなぐり捨てるくらいに必死で、みっともないくらいに泥だらけになってボロボロになって立ち向かっていくことが良いのだと思いました。
それが世界の大きさを知るということでしょう。
あまりにもボロボロな姿に負けたと思っていたファンは多かったようだし、本人も不細工な試合をしてすみませんと言っていた。
本人も負けたと思っていたのが1点差でからくも勝って驚いていたかも知れませんね。
からくも勝ったけれど、不細工な試合といった本人が一番世界の大きさを実感していたと思う。
今までは強いけれど、ある意味普通の可愛らしい坊やでした。
昔ながらのハングリーなボクサーの印象ではなく、父や兄弟の愛の中で成長してきた彼は、むしろ可愛らしい印象です。
ボクシングに於いては、恵まれた純粋培養された天才少年と言えたかも知れない。
稽古は厳しくてもどこか回りからも守られてきたんですよね。
今時の子供の気楽さとか無邪気さと言うものもあった。
うちの息子と1歳しか変わらない19歳ですもん。
勝った事が判って子供みたいに大泣きした姿は可愛らしかった。
どんなもんじゃいとテレビに向かっていつもの台詞を言っていたけど、その前後は大泣きじゃないの(笑)。
ああ言う子は叩かれて揉まれて強くなる・・・と思う。
私は泥だらけでよく持ちこたえた、見た目の派手さと違った堅実さでよく頑張ったと思ったけれど、中には殆ど負けて見えたのにアレで世界1かと言う人もあるでしょう。
けれどこれまでのような有無を言わせぬ勝利を得られなかった自分自身を省みて、次に活かせばいいと思う。
からくも判定負けで1点差で負けて惜しかったねと言われるより、世界チャンピオンとなって「こいつのどこがチャンピオンじゃい」とより厳しく突き上げられてもっと強い相手に挑戦され叩かれる方が良いと思うのです。
父のボクシングの強さが証明されて嬉しかった、このチャンピオンベルトは父に捧げたいと言っていたけれど、自分が勝てたのは自分が強かったからではなく「前へ前へ!!」とひたすら指導した父の指導のお陰と判ったからではと思いました。
防衛戦ではもっと強くなって鍛えて、誰にも文句言わせないように頑張るんだよ。
育ててくれた父へのその感謝と自分の弱い部分への自覚があれば、きっと今以上に成長できるよ。
彼は弟たちの見本にならなければならないのだから。
彼は・・・今回の勝利でむしろ茨の道に立ったのではないのかな。