花模様
【味いちもんめ1〜4雑感】







「味いちもんめ」。
この番組は、中居くんの初主演となった番組です。
私は、放送当時は、この連続編であった1と2については番組そのものを知らず、中居くんが主演していた事も知りませんでした。
2は京都が舞台と言う事もあり、後で聞いて見るとかなりの人がリアルタイムで見ていたらしいのですが・・・・・。
私が見たのは再放送で、毎日続けて一気に見る事となりました。
3と4は、お正月の特別番組で放送されました。

主人公伊橋悟の成長物語。
うさぎと亀の「うさぎ」みたいに向こう気が強くてプライドも高く、楽な道をとかく選びたがる男の子だけれど、何かを究めると言う情熱と、根性だけは誰にも負けない。
茶パツで明るいお調子者で、一見イマドキの若者っぽい伊橋悟。
時々ワガママを言ったり、自惚れから回りを怒らせたりもしていつも波紋を呼びます。
けれど、いざと言う時は根性が面に上るとでもいうのか、その面魂に惚れ込んでしまいます。
伊橋悟(中居正広)の天性の可愛さと華やかさということだけでなく、彼が出会うさまざまな人物達が、みな最後には彼に男惚れしてしまうのは、この面魂のゆえなのでしょうか・・・・・
そこに、昔懐かしい日本人の匂いと心情を感じます。
板前の世界はとても厳しいと聞いています。
何かを極めると言うことは、本当に大変な事。
とても地味な作業でもある事でしょう。
そんな、地味な筈の男のドラマ。
この昔から日本人に愛されてきた男のドラマ、そして日本人の心をテーマにした物語に華を持たせてくれた中居くんが素敵です。
それは、まず演技以前に一種の存在感と言う事なのでしょうけれど。

「味いちもんめ2」は、京都が舞台ということで、ひとしお感慨深いものがありました。
伊橋くんがしょんぼりと鴨川のほとりで座っている姿なんか、とても印象的でした。
京都を舞台にして、伊橋くんが頑張る姿。
真に迫ったものがありました。
京都の店で働くということはほんとうにたいへんなものがあると、店の種類こそちがいますが、オーナー共々感じ入って見ていました。
この中居くん、ほんとうに可愛い。
中居くん本来の一生懸命さも伝わってきて素敵です。
あかちゃんみたいに可愛かった伊橋くん。
でも回を増す毎に大人っぽくなったような・・・。
あらゆる年代、男女問わず楽しませて呉れて、考えさせて呉れるこの番組。
おとなのひとのなかで頑張っている中居くんって、いきいきしてていつもにも増して魅力的ですし。
獅子座っぽいはなやかさと高貴さも十分に感じさせて呉れますし。
大ベテランの胸を借りて、肉や魚の味を更に引き立てる真っ白なお米のように、一生懸命演じている中居くん。
かなりアドリブも入っていたらしいですが、その分イキイキとした躍動感を感じる事が出来ました。

この「味いちもんめ2」で、はじめて中居くんは、俳優の今井雅之さんと出会い、その後今に到ってたいそう親しくさせて頂いているようで、とても有難い話なのですが、実は今井さんは、この「味いち2」で中居くんと共演するまでに他のアイドルと共演した事がおありで、その時嫌な思いをしたと言う経験から「アイドル」に偏見があり、中居くんにも偏見を持ってのぞまれたのだとか・・・・・・
まるでドラマの展開そのもののような話なのですが、そのドラマの展開と同じように、中居くんの一生懸命さに触れて、それで仲良しになったのだとか。
今井さんは、御自分のトークの中でよく「中居くんと友達になれてよかった」と言っても下さっています。
この「味いちもんめ」で共演した他の方々とも、ほんとイイ関係を中居くんは持たせて頂いているようですが。
「彼は、ふらふらになって前の仕事を終えてやってくる。けれどそんな中できちっと仕事をやってくれる。そうして又ふらふらになって次の仕事に向かって行く」
と親方役の小林捻持さんがおっしゃって下さっていたけれど、忙しいスケジュールの中本当に一生懸命中居くんは仕事をしているのでしょう・・・そのことを自分で言うのは嫌がって、すぐオチャラケて見せる中居くんではありますが・・・・・
共演した俳優さんは、よく中居くんの芝居も誉めて下さいます。
勿論、中居くんの芝居はまだまだこれからなのでしょうし、そういうことを差し引いた上で、今の中居くんの頑張りとかを誉めてくださっているのに違いないのだけれど。
この人達の胸を借りながら、中居くんはまるで伊橋悟のように、成長しつづけていく事が出来る。
そして、彼は、どんな大ベテランさんであっても、この方達と、まず「息を合わせる」、この素晴らしい呼吸を、他の仕事・・・バラエティやなんかからも多く学んできたのではないでしょうか。
芝居とは先ず、ある意味相手との呼吸、やり取りで見せる「動き」、相手との「関係性」で見せるストーリーなのかもしれません。

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