A nice cup of Wine


葡萄酒。
その名は、私にとっては幼い頃読んだ物語の中によく出てきたものでした。
赤ずきんちゃんが、宝物のようにして森に住む病気のおばあさんの家に持っていったのもこの葡萄酒。
「金のがちょう」で、酸っぱいビールと黒パンしか持たせてもらえなかった3番目の弟が、小人の魔法の力変えてもらったのがこの上等の葡萄酒とふかふかのパン。
ヨーロッパの物語では、このようにして、葡萄酒―Wineが豊穣の象徴のように扱われて登場します。
Wineには又恋の秘薬のイメージもあります。
トリスタンとイゾルデが船上で頂いた恋の媚薬の杯は、実は様々な薬草を漬け込んだワインであったとか。
又、ギリシア神話の酒の神バッカスの至福の恵みの酒でもありますが、この神はディオニューソスとしての暗黒の部分も持ちます。
お酒に酔うのは楽しいものですが、暗黒の誘惑に引き擦り込む魔性の部分もあるということなのでしょう。

このWineの真紅の色は、幼心にも憧れでした。
ファンタグレープをワインの積もりになって飲んで楽しんだこともあります。

一緒に頂く料理との取り合わせによって、また熟成によって、味がすべて微妙に違うのがこのワインという酒であることも、私の心をときめかせました。
Wineのように少しずつ熟成していける女性になりたいというのも、思春期から青春期にかけての私の憧れの一つ。
今でもWineには、生活を潤わせてくれる魔法の飲料としての何とも言えない夢を感じます。

けれど、私がいつも常備しているのは、実は何と言うことのない箱入りのデリカメゾンだののサントリーその他のデイリーワインです。
特別の日に特別のワインを頂く以外は、毎日の食卓にこのワインの一杯を添えるのです。
何でもない野菜炒めや肉にサラダとパンと、このワインの一杯を添えたら、何だか今日もご馳走の気分です。



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