【別れてもチュキな人感想B】

★2003年★


4月    5月    6月 



(4/10)

「『愛って何ですか・・・!?』本気で人を愛せない私」
私には感情がないという彼女。
裕福で幸せな幼少時代を送ってきた彼女だったのに、彼女がまだ7歳の頃に、それまで喧嘩などした事もなかった両親が突然激しい罵り合いをして喧嘩をするようになった。
喧嘩は止めてと懇願する彼女に、あっちへ行ってなさいと怒鳴りつける両親。
その事にショックを受けた彼女。
自分もいつか両親に嫌われてしまう日がくるかもしれないという不安と恐怖感にかられたのです。
それ以来10年間、そんな両親の間でどちらにも気に入られようと二つの顔を使い分けるようになった彼女。
父の前では「お父さん大好き。お母さんなんて大嫌い」、母の前では「お母さん大好き。お父さんなんて大嫌い」と言っては二人の間を立ち回る。
そして、その事に疲れて、遂に17歳の時に彼女は家出をしてしまったのでした。
そして友人のもとに転がり込んだ彼女。
その後も、損得勘定だけの恋愛しかできなくなってしまったと言う彼女。
好きじゃなくても告白されたら、その彼がお金持ちなら付き合っても構わないと思う。
愛って何なのか。
今でも判らないと言うのです。
何かを大事に思うと言うのはどう言うことなのか。
愛ってなんですかと聞くと誰もが答えてくれないと言います。
そりゃそうでしょう。
そんなに簡単に口にできるものではない――いえ、そう言うことを聞かれたら、普通は照れるしかないと言うのが本音かもしれないですね。
何かを大事に思う気持ち。
簡単に言えばそう言うことなのかもしれないけれど、それがいろんな形に変容する訳で。
自分自身を本当に愛せない人は、人を愛する事なんて出来ない、と言う言葉もありますが、この彼女はもしかしたら自分自身に自信がないのかもしれないですね。
自分なんてどうなったって良いって、心の中で自棄になっているみたいな。
愛とは何かと言われても、人によって違うからねと中居くん。
コップを割る、その時なんとも思わないか?と言う事から、手を変え品を変え、草野さんと共に彼女に語りかけます。
それに対して、コップが割れれば気に入った新しいものを買えばよいと言う彼女。
コップが割れて、そこに何の感情も起きないと言うのは明らかにおかしい、と指摘する中居くん。
自分や草野さんがこうして一生懸命語っているのは、あなたにたいして何らかの「愛」がそこにあるからだと言っても、「いい人なんですね」としかその場で答える事ができない彼女。
けれどそんな彼女でも、この彼に対してだけは、少し違ったのです。
実はこの彼は、今まで彼女が付き合ってきた男性の中では、何のメリットも無いはずの彼だったのでした。
でも、何かが違った。
だから、別れた筈のこの人に対して何らかの感情が残った。
初デートの時に、喜びを素直に表現したと言う彼。
最初は、そう言うことに慣れていない彼女は「何てこの人大げさなんだろう」と思ったと言います。
初デートだし、私に気に入られたいのかな?とも考えて見る。
でも、「どうせ直ぐに自分のことしか考えなくなるんだろう」と考えた彼女。
けれど、彼はそれまで彼女が出会ってきた男性と違い、少しも最初の態度と変わらぬ本当に素直で真っ直ぐな人だったのでした。
そんな彼のことを、きっとこの人は私と違って幸せな恵まれた家庭環境で愛されて育ったんだろうなと思う彼女。
ところが、ふとした事で知った彼の家庭環境は、自分以上に寂しいものでした。
小さい頃に両親が離婚して裕福ではない中、男手一つで育てられたと言う彼。
そんな環境にありながら真っ直ぐに生きてきた彼に、彼女は新鮮な驚きを覚えたのでした。
そして付き合い始めて1年後。
彼から結婚の言葉を口にされて戸惑う彼女。
答えられずに悩む彼女に対して、残念だといって彼はその時去って行ったのでした。
その事を、今一度考え直してみる彼女。
今のままこの彼に逢っても、同じことの繰り返しになるかもしれないというスタッフの判断の元に、一度スタジオを後にした彼女。
彼によって少しずつ変わっていった自分の事を考えたと言います。
さらに、彼女の中で心に残ったと言う中居くんの言葉。
「人でも物でも、大事だと思ったものに対しては、そう言う目で見る」
と言う中居くん。
言っている事自体はごくごくあたりまえの事なんだけれど、それが思い出であれものであれ、中居くんがどれほど自分にとって大切なものを大切にしているかは、少年の頃からこうしてテレビに出ていて、そしてそんな彼を見つめてきたファンにはテレビの画面を通してさえそれは伝わってきます。
いえ、テレビという媒体を通して、彼が私たちに伝えようとしてきたメッセージのひとつが、まさにそのことだと思い、そのポリシーに惹かれているファンも多くいる筈です。
これらの事を思い合わせて考え直してみたという彼女。
捨てられないもの。
コップが割れても「又買えばいい」としか思わないと言い切った彼女にも、この捨てられないものがあったと言います。
そしてそれらは、彼に関わっているものだから捨てられないのだと言う事に、彼女は気付くのでした。
「本気で愛する事が出来なかった私・・・今、心から素直になって彼とやり直したい」
実は、最初にスタジオに彼女が来た時に開けられなかった扉の向こうには、「一度直接逢ってきちんと話したい事がある」と言う彼の言葉を記した報告書があったと言います。
嘘や計算でこれまで自分をガードし、身を包んできたと言う彼女。
自分にとっての「本当に大事な人」は彼だったと気付いた今こそ、勇気を持って本心をさらけ出してその人に向かう時が来たようです。
そして逢った二人。
やっとの思いで自分の気持ちを言葉にした彼女。
彼の答えは?
彼女の気持ちは届くのでしょうか。
それとも、自分の気持ちに気付くのが遅かったでしょうか。
彼が言うには、別れてから後悔をしたことは今まで無かったけれど、後悔したのはお前がはじめてだ、と。
仕事が手につかないくらいだった、けれど自分から言い出す勇気が無かった、だから彼女の方から言ってくれて嬉しい・・・・・と。
その言葉に、思わず涙して泣き出す彼女。
何で泣くんだよ・・・といいながら、彼女を優しく抱きしめる彼。
そんな一部始終をVTRで見ていた中居くんや草野さんの顔がほころんで行くのが素敵でした。
そして、スタジオに二人が登場。
彼女の、何に対しても一生懸命なところに自分は惹かれたのだと言う彼。
仮面を被り自分をガードし続けた彼女の素顔を、彼はキチンと見てくれていたのですね。
この人とめぐり合い、心から愛された事でこの彼女は、自分自身を大切に思うことができるようになり、何かを失いたくない気持ちが芽生えた。
その時初めて本当の愛が心の中に生まれたのかもしれないですね。



(4/3)

元彼とやり直したい為に別人に生まれかえった彼が今日の依頼人(31歳)。

「彼の為に性転換手術をした僕 行方不明の彼にその姿を見せたい!」
初めて同性に恋した時、自分がゲイだと知った彼。
すると幸運なことに、恋した男性はバイセクシャルだった。
けれど、転勤をきっかけに、その男性とは遠距離恋愛。
やがてその彼が女性と付き合い始めたと言う噂が・・・・・
その為、性転換して女性になって彼の心を取り戻そうとした彼。
けれど、やがて彼は消息を絶ってしまったのでした。
その彼に、せめて今のこの女性になった姿を一目見せたいと彼は言います。
ところが、なんと予想以上に困難を極めたと言うその彼の捜索。
彼の情報は皆無に近かったのです。
そしてようや掴んだ情報は、その彼が経営しているらしい居酒屋が大阪にあるらしいと言う事。
けれど、聞き込んだ場所に行ってみると、そこは既に4年前に閉店。
そしてようやく判ったのは、実はこの彼が名乗っていた名は本名ではなかったと言うショッキングな事実でした。
こうして断たれてしまった彼の消息。
一体この彼は、誰だったのでしょうか。
こうして番組に一生懸命探してもらったという事実だけで満足だと諦めて帰った依頼者でしたが、番組ではいまだ情報を求めているそうです。
「戦争によって引き裂かれた友情・・・モンゴル人の親友は今どこに?」
15年前に離れ離れになってしまったと言う友人に逢いたい。
10代の頃、父の転勤で旧ソ連にきた少女時代の彼女。
けれど当時、東西冷戦の中旧ソ連で肩身の狭い思いをしていた日本人の彼女に、その彼女は変わらぬ優しさを見せてくれて、無二の親友になったと言うのです。
そんなある日、父の転勤で再び日本に戻る事になった彼女。
日本での彼女の住所を是非知りたいと言うモンゴル人の親友に、けれど彼女はその住所を教える訳には行きませんでした。
なぜなら、当時は東西冷戦の時代。
子供同士の文通でも、対立国の人間に自分の住所を教えることはスパイ行為とみなされ、大使館から禁止されていたのです。
今はまだ住所が決まらないから、日本に帰ったら手紙を送ると、守れない約束をしてしまった彼女。
そんな彼女に自分の住所を手渡すモンゴル人の親友。
けれど、これ以上彼女の住所を持っていたら、このモンゴル人の彼女にも迷惑をかけると、涙ながらに住所を破いてしまった彼女。
けれど、東西冷戦が終わった今。
二人の間には、もはや何の障害もないはずなのです。
彼女は今、あの時その住所を破いてしまった事を後悔していると言います。
けれどあの時は仕方がなかった。
中居くんが語りかけたように、国と国の対立にも関わらず、その時は子供たちまでそれを意識しなければならなかった時代。
そんな中でも全く代わらぬやさしさで日本人の彼女に接してくれたモンゴル人の彼女に、逢えるのでしょうか。
なんと、現在結婚してイギリスに住んでいると言うそのモンゴル人の彼女。
その彼女を探している人がいるとスタッフが告げたとたんに、その名を当てたと言う彼女。
彼女もまた、実は日本人の親友である彼女の消息を、15年間捜し続けていたとの事でした。
今でも変わらず親友だと思っているという彼女。
その再会はとても爽やかで心温まるものでした。





戻る