花模様

『ローズマリーへの思い』

ローズマリー。
それは、聖母マリアの名を頂いた楚々たる花のハーブです。
植物は爽やかな松にも似た高雅な香りを放ちますが、その精油は人によってはなかなかに厳しい香りです。
けれど、肩の凝りをほぐし、若さと美貌を保ってくれる、女性にとっての夢のような精油として、ローズマリーは私の中で特別な位置を持つようになりました。
70歳にして隣国のポーランドの王子に求婚をされるほどの若さを保っていたハンガリーの女王エリザベートの伝説のハンガリー水は、このローズマリーと柑橘系の精油等を主成分として作ります。
このハンガリー水の伝説は、30代半ばを迎える私にとって、とても心惹かれるものでした。
年齢を美しく重ねていく為には、20代・30代の今の時期からいろいろと体験し、美容についても気を配っていきたいなあ!!と思います。
こんな今の私にとって、ローズマリーは日々欠かせないものです。
遠視である私は、パソコンや読書から来る肩や背中の凝りや、立ち仕事をした後などの足の筋肉痛と毎日お付き合いしています。
そこで、先生に作り方を教えていただいたこのハンガリー水を常備して、ミスト式のスプレーに入れて手軽に体に吹き付けます。
特に足は、ストッキングの上からでも吹き付けられるのでとても重宝しています。
ローズマリーの精油は、柑橘系やラベンダーの精油と合わせると、厳しさが弱まってステキな香りに変化してくれます。
アロママッサージオイルにもよくブレンドしています。
ハーブとしては、ベイリーフやラベンダーなどと合わせて、時々お風呂に入れて入浴を楽しみます。
又、オリーブ油に漬け込んで香りを移して料理に使ったり、ローズマリーワインを作ったりします。
ハーブによる植物染めの材料としても気に入っているのですが、綺麗な深い緑がかった黄色に染まります。
このように女性に役立ってくれるハーブでもありますが、受験生にも「記憶力を増幅する」と評判がよいものです。
聖母マリアが野宿した時、キリストの産着をローズマリーにかけたので、白い花が青く色づいたとか、香りを持つようになったとかと、クリスマスにも関係の深いこのハーブ。
これからも、私にとっての魔法のハーブの一つとして、大事にしていきたいです。

(京都ハーブソサエティ・うすべにあおい5号掲載)



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