【ナニワ金融道5感想】


今回の灰原くん。
黒髪で何だか可愛いです。
可愛い街金屋さん?と思いました。
今回は初心に返ってと言う事でしたが、別の意味で初心な灰原くんが見られた気がしました。
それにしても、自社ビル自社ビルと帝国金融さんたちが騒いでたのは、ビルをせしめてそこに移っちゃうと言う前振りだったんですね。
今回のヒロインの奈々子ちゃん。
どうしようもない甘ったれの困った役が、加藤あいちゃんの雰囲気に合ってて、それがどんどん憎めなく可愛くなってくる様も良かったです。
灰原くんの、同郷で未成年の彼女に寄せる真心。
恋ではなく本当にに真心でしたが、その姿が彼女の心を開いていく。
そして、やがて彼女が灰原くんに思いを寄せていく。
灰原くんがボコボコにされて気絶して、それでも彼女を守り抜こうとする姿が切なかったです。
灰原くんにとって彼女は何だったのでしょう。
自分の中の失いたくないギリギリの部分だったのでしょうか。
彼女に手を触れなかったのも、その為なのかなと思いました。
そう言う意味では、ウブで純な「中居灰原」ではなく、原作の、甘いも酸いも知ってる感じの灰原くんでも手を触れなかったのかも知れませんね。
風俗ビル建設反対のトップ主婦、清潔と言う名におよそ合わぬお色気たっぷりの清潔純子さんとは、危うく?不倫キスしかけてましたけど(笑)。
肉欲さんも愛すべきキャラでした。
原作でもかなり人気の高いキャラであるとか。
人を見る目が無かった、騙される人間の方が悪いと最初言い切っていた肉欲さん。
けれど逆上してしまったのは、灰原くんという人を信じたいと思っていた・・・からなのでしょうか。
だけど、灰原もまたギリギリの限界で闘っている金融屋。
その中で、自分の優しさともまともに向き合いながら、そしてそれゆえに傷つきながら、毎日を生きているのでしょうか。
誰よりも金融屋に向いているのに、実は誰よりも金融屋に向いていない部分をいつも抱えている。
「あんまり自分を人扱いせん方がいい」
という社長の言葉が、逆説的にとても優しく切なくも聞こえてしまった事でした。





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