「中居正広の 家族会議を開こう8」感想
(2003年4月3日放送)





こう言う番組がやりたいと、中居正広発案で始まったこの番組もはや8回目。
今日の「家族会議」。
拒食症、そしてそれを食い物にする組織、借金地獄、売春。
またまた重いテーマでしたが、中居くんすっかり落ち着いた大人の司会ができるようになりましたね。
人生の裏側もいろいろ見てきたであろう大竹さんの切込み。
それをフォローする、やはり人生の裏街道を歩いてきた愛ちゃんのフォロー。
それらをじっと聞いていて、そして全部包括して言葉を選んで〆に入り誘導する中居くん。
いいコンビネーションだと思いました。
中立の立場に立ちながら、言うべきとことは言う中居くんの役回りが好きです。
最初の拒食症の話とそれを食い物にする集団の話・・・・・
怖いですね。
今流行りだと言われているアロマテラピーの名をそこで使われたことにも腹が立ちました。
私自身アロマテラピーを仕事にしているので余計思うことなのですが、アロマテラピーとは自然治癒力を高める為のもので、治す為のものではないのです。
大切なのは本人が元々持っている「力」なのであって、あくまでそれを引き出す為のお手伝いなのです。
医療についても同じ事だと思うのですが、それを拒食症のようなメンタルなものを治すとか言ってる時点で、変。
けれど、元々拒食症と言う一種の病気にかかっている人たちな訳ですから、変だと思う前に何かにすがりたいという思いがあるような気がします。
ある意味自律神経が乱れている訳ですから。
そこに付け込んだと言う事なのでしょうか。
本当に気を付けなくてはいけないですね。
同時に、周りの人間の愛情がとても必要になって来る気がしました。
本当の意味での医学やアロマテラピーが、もっと広く浸透すればこのような間違った使われ方をしないのかも知れないと考えさせられたりしたことでした。
又、あの借金家族は、あのご主人の方が最初いかにも行き当たりバッタリで無計画な人に見えて、おそらく借金あることも知らずそしておそらく縁切り状態で自分の実家から一部金を借りた奥さんの方も大変だなと思ったのですが、あれはもうどっちもどっちという気がしました。
まずあの奥さんの言葉遣いの汚さに、ちょっと絶句・・・・・
しかも、子供に体操服やシューズの一つも買ってやらずに、そして明後日心中するの何の口で言っている割にはかなり贅沢な暮らし振り。
私は、メールで応募してきたと聞いた時に、え!?パソコンとか携帯電話を持ってるの?と思ったのですが、どうやらあの家にはプレステ2まであったようです。
心中するのしないの言いながら、車まで持っているって驚いてしまいました。
申し訳ないけれども今日の放送を見る限りはかなりヤクザな考え方の夫婦、と言った印象を受けました。
テレビ局にすがりついたら何とかなって、この暮らしを続けていけるとご主人の方は思ったのかしら?
聞いた話なのですが、信じられない事にヤミ金融に手を出す人の半数がこう言うケースだそうです。
けれど、借金を抱えている人は、金額の差はあるものの今の時代沢山いるだろうに。
そして、その人たちは一生懸命日々頑張って打開策を考えているだろうに。
ああこんな風になってはいけない・・・とあの夫婦は反面教師になるでしょうか。
一番の被害者はやはり子供でしょうか。
売春の方は、そう言うことをすると裏世界のその筋の人から秘密裡に消されるぞ、みたいなちょっと突き放したようなスタンスが良かったです。
そして最後の、リストラや子供の知能の遅延などに苦しみながらも頑張ってきた家族ドミノ。
最初今日の題名がドミノと聞いたときはどんな内容なのだろうと、もしや作り上げる過程を延々と流すのではないかと不安な気持ちにもなりましたが、実際はあのシーンで本当にホッとしました。
完成したドミノが披露されていく様は、本当に花が咲いたように爽やかでした。
この家族も、迷う事もあるだろうけれど、それでも何が一番なくしてはいけない大切なものなのかを知っている家族のような気がする。
自分たちの足元をしっかりと見つめ、お互いを思いやっていきたい。
先の3例を見ても人はなかなか変われないものですが、それでも、ちょっと自分や全体を振り返ることの出来る目を持ちたいものだと思いました。





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