【風のよる雑感】



この物語は私が20歳の頃から温めていた作品です。
はじまりのイメージをずうっと抱き続けていました。
もとは、男が女を導いていくものにしていたのですが、どのみち妖精みたいなものですから、男女の区別を越えて、形さえも越えて、目には見えない遠いものを共に歩んで行く・・
そんな風に発想した時、今の私なりの新しい物語が生まれてくれました。

その中に素材として、私なりのいろんなイメージを盛り込んでみましたが、見て下さった方全ての中にそれぞれ違った新しい物語が生まれてくれたなら・・・と願います。
(99年1月29日記)

この物語は、私が創った唯一のファンタジーです。
学生時代に手習いのような詩やファンタジーは空想してきましたが、すべて習作です。
これ以外は何も書いていません。
けれど、この作品もまた色んな形をとって来たけれど、自分が歳を取るにつれ、その時々に微妙に内容も変化してきたようです。
かたちのないもの・・・・・目に見えないものは、どこまで自分を運んで行ってくれるのか不安でもあり楽しみです。
(99年7月15日記)





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