【別れてもチュキな人】
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「『愛って何ですか・・・!?』本気で人を愛せない私」
私には感情がないという彼女。
裕福で幸せな幼少時代を送ってきた彼女だったのに、彼女がまだ7歳の頃に、それまで喧嘩などした事もなかった両親が突然激しい罵り合いをして喧嘩をするようになった。
喧嘩は止めてと懇願する彼女に、あっちへ行ってなさいと怒鳴りつける両親。
その事にショックを受けた彼女。
自分もいつか両親に嫌われてしまう日がくるかもしれないという不安と恐怖感にかられたのです。
それ以来10年間、そんな両親の間でどちらにも気に入られようと二つの顔を使い分けるようになった彼女。
父の前では「お父さん大好き。お母さんなんて大嫌い」、母の前では「お母さん大好き。お父さんなんて大嫌い」と言っては二人の間を立ち回る。
そして、その事に疲れて、遂に17歳の時に彼女は家出をしてしまったのでした。
そして友人のもとに転がり込んだ彼女。
その後も、損得勘定だけの恋愛しかできなくなってしまったと言う彼女。
好きじゃなくても告白されたら、その彼がお金持ちなら付き合っても構わないと思う。
愛って何なのか。
今でも判らないと言うのです。
何かを大事に思うと言うのはどう言うことなのか。
愛ってなんですかと聞くと誰もが答えてくれないと言います。
そりゃそうでしょう。
そんなに簡単に口にできるものではない――いえ、そう言うことを聞かれたら、普通は照れるしかないと言うのが本音かもしれないですね。
何かを大事に思う気持ち。
簡単に言えばそう言うことなのかもしれないけれど、それがいろんな形に変容する訳で。
自分自身を本当に愛せない人は、人を愛する事なんて出来ない、と言う言葉もありますが、この彼女はもしかしたら自分自身に自信がないのかもしれないですね。
自分なんてどうなったって良いって、心の中で自棄になっているみたいな。
愛とは何かと言われても、人によって違うからねと中居くん。
コップを割る、その時なんとも思わないか?と言う事から、手を変え品を変え、草野さんと共に彼女に語りかけます。
それに対して、コップが割れれば気に入った新しいものを買えばよいと言う彼女。
コップが割れて、そこに何の感情も起きないと言うのは明らかにおかしい、と指摘する中居くん。
自分や草野さんがこうして一生懸命語っているのは、あなたにたいして何らかの「愛」がそこにあるからだと言っても、「いい人なんですね」としかその場で答える事ができない彼女。
けれどそんな彼女でも、この彼に対してだけは、少し違ったのです。
実はこの彼は、今まで彼女が付き合ってきた男性の中では、何のメリットも無いはずの彼だったのでした。
でも、何かが違った。
だから、別れた筈のこの人に対して何らかの感情が残った。
初デートの時に、喜びを素直に表現したと言う彼。
最初は、そう言うことに慣れていない彼女は「何てこの人大げさなんだろう」と思ったと言います。
初デートだし、私に気に入られたいのかな?とも考えて見る。
でも、「どうせ直ぐに自分のことしか考えなくなるんだろう」と考えた彼女。
けれど、彼はそれまで彼女が出会ってきた男性と違い、少しも最初の態度と変わらぬ本当に素直で真っ直ぐな人だったのでした。
そんな彼のことを、きっとこの人は私と違って幸せな恵まれた家庭環境で愛されて育ったんだろうなと思う彼女。
ところが、ふとした事で知った彼の家庭環境は、自分以上に寂しいものでした。
小さい頃に両親が離婚して裕福ではない中、男手一つで育てられたと言う彼。
そんな環境にありながら真っ直ぐに生きてきた彼に、彼女は新鮮な驚きを覚えたのでした。
そして付き合い始めて1年後。
彼から結婚の言葉を口にされて戸惑う彼女。
答えられずに悩む彼女に対して、残念だといって彼はその時去って行ったのでした。
その事を、今一度考え直してみる彼女。
今のままこの彼に逢っても、同じことの繰り返しになるかもしれないというスタッフの判断の元に、一度スタジオを後にした彼女。
彼によって少しずつ変わっていった自分の事を考えたと言います。
さらに、彼女の中で心に残ったと言う中居くんの言葉。
「人でも物でも、大事だと思ったものに対しては、そう言う目で見る」
と言う中居くん。
言っている事自体はごくごくあたりまえの事なんだけれど、それが思い出であれものであれ、中居くんがどれほど自分にとって大切なものを大切にしているかは、少年の頃からこうしてテレビに出ていて、そしてそんな彼を見つめてきたファンにはテレビの画面を通してさえそれは伝わってきます。
いえ、テレビという媒体を通して、彼が私たちに伝えようとしてきたメッセージのひとつが、まさにそのことだと思い、そのポリシーに惹かれているファンも多くいる筈です。
これらの事を思い合わせて考え直してみたという彼女。
捨てられないもの。
コップが割れても「又買えばいい」としか思わないと言い切った彼女にも、この捨てられないものがあったと言います。
そしてそれらは、彼に関わっているものだから捨てられないのだと言う事に、彼女は気付くのでした。
「本気で愛する事が出来なかった私・・・今、心から素直になって彼とやり直したい」
実は、最初にスタジオに彼女が来た時に開けられなかった扉の向こうには、「一度直接逢ってきちんと話したい事がある」と言う彼の言葉を記した報告書があったと言います。
嘘や計算でこれまで自分をガードし、身を包んできたと言う彼女。
自分にとっての「本当に大事な人」は彼だったと気付いた今こそ、勇気を持って本心をさらけ出してその人に向かう時が来たようです。
そして逢った二人。
やっとの思いで自分の気持ちを言葉にした彼女。
彼の答えは?
彼女の気持ちは届くのでしょうか。
それとも、自分の気持ちに気付くのが遅かったでしょうか。
彼が言うには、別れてから後悔をしたことは今まで無かったけれど、後悔したのはお前がはじめてだ、と。
仕事が手につかないくらいだった、けれど自分から言い出す勇気が無かった、だから彼女の方から言ってくれて嬉しい・・・・・と。
その言葉に、思わず涙して泣き出す彼女。
何で泣くんだよ・・・といいながら、彼女を優しく抱きしめる彼。
そんな一部始終をVTRで見ていた中居くんや草野さんの顔がほころんで行くのが素敵でした。
そして、スタジオに二人が登場。
彼女の、何に対しても一生懸命なところに自分は惹かれたのだと言う彼。
仮面を被り自分をガードし続けた彼女の素顔を、彼はキチンと見てくれていたのですね。
この人とめぐり合い、心から愛された事でこの彼女は、自分自身を大切に思うことができるようになり、何かを失いたくない気持ちが芽生えた。
その時初めて本当の愛が心の中に生まれたのかもしれないですね。
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