【ローズマリー】



和名はマンネンロウ。
別名ロマランといいます。
原産地の地中海沿岸では、海のしぶきがかかる崖などに自生しているといわれます。
ラテン名「ロスマリン」はロス+マリオス(海+しずく)と言う言葉に由来すると言われます。
聖母マリアが幼子イエスを抱いてヘロデ王の追手を避けて砂漠に逃げた時、その産着をローズマリーの枝にかけたので、花が青くなったとか香りを持つようになったとか様々に言い伝えられます。
ローズマリーは「聖母マリアの薔薇」と言う意味にも通じます。
その松に似た清雅な香りは殺菌効果も高く、教会のお浄めにも使われます。
防虫効果も高いものです。
魔除けの意味も持ち、リースなどの材料としても好んで使われます。
永遠なるものの象徴の一つとも言えます。
そして古くから肉類を美味しくし、臭みを消すのにも用いられてきました。
「若返り」「記憶力」の象徴としても憧れられてきたこのハーブは、美容にもとても役立ち、ハンガリー水の主成分ともなります。
又、黒髪を更に丈夫に美しくする働きがあると言われます。

血行を良くする働きがあるので、肩凝りや足の疲れの解消にも、とても効果をあらわします。
精油としても、ハーブとしても、バスタイムで楽しめます。
集中力や記憶力を高める香りでもあるので、受験生にも好まれます。
植物としては、幹が直立する立性(りっせい)のものと、枝が地をはうように伸びる這性(はいせい)のものがあります。
生長すると1メートル以上の高さになり、生け垣やトピアリーに使われたりもします。
苗の時はなかなか大きくなりませんが、夏の暑さや乾燥、そして冬の寒さにも比較的強く、葉が枯れても枝や根が生きていたりして、再生力も強いハーブです。
このローズマリーの葉を浸して作ったローズマリーワインは美容と健康、強壮、ひいては若返りに効くと言われています。
染色の材料して用いると、布や和紙を深い緑がかった黄色に染めてくれて綺麗です。

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ローズマリーは肥えた土よりやせて乾いた土の方が適しています。
又、真っ直ぐ伸びるばかりで枝分れし難いので寒さに向かう前や真夏以外の時に収穫を兼ねて摘芯します。
脇芽が出て形も良くなり、収穫もより多くできる様になるでしょう。
種子蒔きや、挿し木・株分けは、3月頃からはじめ、9月(種子)10月(その他)には終わらせます。
あまり暑い季節や寒い時期には避けたほうがよいでしょう。





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