【パセリ・セルフィーユ】



パセリはセリ科の植物で、もっとも身近なキッチンハーブの一つですが、血管を強化し、血液を浄化してくれるハーブとして、とても心強く魅力的なものです。
循環系も強壮にします。
ビタミン類が豊かに含まれ、とくに鉄分とビタミンCが含有されています。
天ぷらやサラダの付け合わせ。
又、粉末にしての使用。
ジュースに混ぜるなどすると美味です。
セルフィーユはこのパセリを更に繊細にした感じのハーブです。
フランス料理の付け合わせとしても、とても素敵です。
庭やベランダ、キッチンに鉢植えで常備しておくと新鮮な葉がすぐに手に入り、便利なものです。
又、パセリの精油は種子から抽出しますが、精油としてはとても強力なので、使用量に注意する必要があります。
又、パセリ油は、子宮の収縮を促す働きを持ちます。
妊娠中や月経痛の時は、ハーブを食する分には殆ど問題はありませんが、精油の使用については不可です。

パセリの属名「Petroselinum」は、ギリシア語で石と言う意味の「ペトロス」から来ています。
これは、パセリの香っている環境が砂利の多い土地である事を表しています。
エジプト人はこの草を泌尿器系の障害を治す薬草として見ていたようですが、ギリシア人はこの草を名誉と喜びを象徴するものと考え、この草でイストミア祭(コリントスで隔年に行われた古代ギリシアの全民族的な祭典)での勝利者への冠を編んだり、葬式に際しての宴に使用したりしました。
ローマ人は逆にパセリを魔法と結びつけ、赴任の原因になるなど固く信じ戒めていました。
けれど、16世紀頃からは迷信も取り払われ、とてもポピュラーな草となり、現在に到っているようです。





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