【柑橘系】



柑橘系の香りは、その香りの好みはそれぞれありますが、概してどれも好き嫌いが少なく、老若男女に愛され、気持ちを前向きにして楽しくさせ、心のバランスを取る働きを持つ香りです。
集中力を増しリフレッシュさせてくれる香りでもあります。
かつて、キーパンチャーを相手に調査した所、レモンの香りを室内に流した場合、ミスが半減したと言う記録も残されています。
匂い立ちもよく、その残り香も比較的早く消えるので、香水のトップノートなどにも好まれて利用されています。
その精油は果皮から採れます。
消毒効果も高く、防虫香としても用いられます。
イギリスの修道女達は、ラベンダ−と共に、オレンジの皮を乾かして、衣装ダンスを香らせているので修道院はこの香りで満ちていると言われています。
日本で言う「陳皮(チンピ)」は、蜜柑の皮を乾かしたものです。
柚などもそうですが、バスタイムに利用すると体が温まり、お肌がつるつるにする効果を持っています。
その種類は、スウィートオレンジ・グレープフルーツ・ベルガモット・レモンなどがあります。
スウィートオレンジは甘く、親しみやすい香りで、匂い立ちも華やかです。
薔薇と同じゲラニオールと言う成分を持ちます。
グレープフルーツもこのゲラニオールを含みますが、オレンジに比べ、苦味のあるオトナの香りです。
ベルガモットは、ハーブで言うベルガモットは別名タイマツバナと言われる香草ですが、その精油は同じ香を持つベルガモットオレンジと呼ばれる香料オレンジから採ったものです。
実は小さくてあまり美味しくはないそうですが、この香りのために作られていると言われるこのオレンジは、とても優雅な香りで、香水にも好んで使われます。
又、このベルガモットの精油は安眠をいざなうものとしても有名です。
レモンは、シトラス成分も高い精油で、ピリッとしたかぐわしい香りが魅力です。
これらの柑橘系の精油は、食欲を増進させると同時に、過剰な食欲を抑えてくれる働きもあります。
甘さと爽やかさ、清純さと同時に、シチュエーションによって色気も感じさせる事の出来るこの香りは、生活のさまざまなシーンで活躍し、喜びを与えて呉れることでしょう。
なお、柑橘系の精油は、香水やマッサージオイルなどにブレンドして肌につけた場合、感光し、日焼けを起こすので、日に当たらない場所に使用するか或いはつけてから1〜2時間はその部分に日光を当てないように留意しましょう。





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