ネロリとは、ビターオレンジの花から採れる精油の名で、この花の香をことのほか愛したと言われるイタリアのネロラ公国の美しいお妃に由来すると言われています。
その香は、淑やかでつつましく、それでいてしっかりとした主張を持って揺るぎ無い大人の女性を私に思わせます。
精油としては美肌効果も高く、特に成熟肌にしっとりとした潤いを与えてくれると言われ、女性の強い味方です。
冬場の乾燥肌にも効果的です。
香水作りにこの香を少量加えると、優雅さが一段と増すことでしょう。
皮膚再生促進効果もあるので、妊娠線の治癒にも効果的だと言われています。
ルナールの「にんじん」によれば、フランスでは乙女達が結婚式に純潔の象徴としてこの花を全身に飾ったとか。
少女達もママゴトにして花輪を作り、遊んだりもしたことでしょう。
少女から夢見る乙女、そして熟女まで、さまざまな女性の夢と想いが込められていそうです。
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又、このネロリを使ってはじめて手袋に香り付けしたのは、前述のネロラ公国の妃アンナ･マリアであると言われ、この手袋の香折りが人気を博し、「ネロリの手袋」として有名になったそうです。
彼女は又沐浴に使って体に芳香を添えたとも言われています。

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