【ラベンダー】



語源には「洗う」という意味もある爽やかな香りのこのラベンダー。
その気品ある香り。
ラベンダー色とも言われるうつくしい色の花。
イギリスの修道院などではこの花やオレンジの皮を乾かして衣類の引き出しに入れて虫除けにし、香らせていたと言われ、貞淑なイメージをももつ花です
エリザベス一世も愛した花と言われ、又マリア女王はウィンブルドン宮殿の花壇の縁取りに小型の濃い紫の花を咲かせ、時には白い花も咲かせる事のあるラベンダーを植えていたと言われます。
この名は、数あるハーブの中でも最も名前が良く知られているものかもしれません。
伝統的なロイヤルタイプのポプリには、このラベンダーとローズのブレンドを基本としたものが使われます。

精油としては、直接手に触れてもお肌が負けない精油は、このラベンダーのみです。
精油は極めて高濃度なものです。
その中でラベンダーは一番オールマイティに使える精油です。
使い方としては、専用のアロマポットで暖めてお部屋に香りをたてるのが一番お手軽です。
安眠を助けます。
空気清浄、消毒効果。
リラックス、鎮静効果。防虫効果。
風邪のウイルスに効果があったとの報告もあります。
アロマポットがなくても、洗面所やトイレットの排せつ口に、時折原液のままスポイトで数滴垂らしておくだけで、殺菌消臭に役立ちます。
コットンに染ませて小皿に乗せておくのもお手軽です。
又、ティッシュに含ませて掃除機に吸い込ませて(ゴミの袋をセットするとき仕込んでおくといいです)おくと、後ろからでる悪い空気をカットしてくれます。
乾燥機をまわす時使わないタオルに数滴染ませて一緒にまわすと、消毒効果と共にほのかな移り香があります。
又まわしてる間、いい香りが満ちます。
お風呂が、リラックスと健康の為には一番いいでしょう。
温湿布というかたちで、タライにはった湯か水に数滴精油を垂らして手ぬぐいを浸し、顔や首を覆うと疲れや頭痛がやわらぎます。
ひどい貧血のときだけは、逆に鎮静しすぎて希に頭痛をおこしますが、そのときでも、他の精油(柑橘系やローズマリー)をすこしブレンドすると大丈夫なようです。
また、外国の方は、これを風邪薬や頭痛薬として角砂糖におとして内服しますが、胃がデリケートな日本人の場合、薬事法で禁止しています。
ですから、うがい水に2、3滴おとす程度なら大丈夫です。
お肌にも優しく、アトピーの改善にも効果をあらわしますが、油を溶かす働きも持っています。
精油は、直接嗅ぐとキツイですが、濃いからこそきっちりフタをしめて日のあたらない場所にたてた状態で、2年以上品質を保ちます。
スポイトは、ポリエチレンのものであれば一本をを専用にして、ティッシュでくるみ、空き瓶にたてておけばずっと使えます。
植物油で希釈して、肩、手足をマッサージすると、体が楽になります。
髪の毛や地肌をマッサージしてから最低10分後、シャンプーで洗い流すと、パーマブリーヂュで痛みがちな髪や、シャンプーのし過ぎから髪をまもって呉れます。
使い方幅広く使いやすいのがこのラベンダーです。

ハーブとしては、ポプリに使ったり、ティーにしたりします。
カルピスの原液に漬け込んでラベンダーカルピスを作るなどするととても美味です。
バスタブに他のハーブと共に入れると、香りを柔らかくして和やかなバスタイムにしてくれます。





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