【ニオイゼラニウム】



ハーブで言うゼラニウムは、南アフリカ原産のフクロソウ目のテンジクアオイ属多年生植物で、フクロソウ科フクロソウ属の園芸種のものー真性ゼラニウムとは異なります。
ニオイテンジクアオイとも呼ばれ、その種類は600種以上にものぼり、いずれも芳香を持ちます。
もっとも有名なものがローズゼラニウムで、薔薇と同じゲラニオールという芳香成分を持つため、薔薇とよく似た香りを放ちます。
ちいさくて愛らしいピンクの花をいっぱいに咲かせ、目も楽しませてくれるものです。
この植物は、夏の暑さには比較的強いですが、冬の寒さにはやや弱いので、気をつけましょう。
その精油は、肌を柔らかくしなやかにする成分を持ち、皮脂腺からの油脂の分泌のバランスをとってくれるので、全ての肌質に役立ちます。
また、ホルモンのバランスも整えてくれます。
女性ホルモンを豊かにするので、バストマッサージなどにもよく使われます。
血液の流れも改善するので、色のさえない肌の血色をよくします。
感染症を寄せ付けない様にすると共に、老廃物を浄化してくれるリンパ系を刺激する働きがあります。
痛みを鎮める働きもあるので、神経痛も和らげます。
又、この精油中の成分、テルペン系物質が虫除けにもなり、ハエ取り草としても知られてきました。
しっとりとした甘い香りのハーブですが、これがこのハーブの青くさい香りにも繋がるのでしょう。
この青くささをカバーしたい時は、柑橘系の精油をブレンドすると素敵です。
しっとりとした甘い夢にいざなってくれることでしょう。





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