【ユーカリ】



ユーカリは、オーストラリア原産のフトモモ科植物の総称で、その数は分類学的に640種にも及ぶと言われ、香りも相当に違います。
ハーブとして一般に用いているユーカリの香りのもつ成分には、花粉症や風邪などの鼻詰まりからくる炎症や、気管支炎などの呼吸器系疾患などの症状を和らげる働きがあり、吸入法などを用いてその香気を吸い込んで、改善を促します。
芳香浴に用いれば、風邪の初期症状(熱の無い時)を緩和し、関節の痛みも和らげます。
ピリッとしたカンファー系の香りで、柑橘系の香りと合わせるなどしてバスポプリをこしらえても素敵です。
防虫効果もあり、又リースの材料としても魅力的なものです。
レモンユーカリは更に香りよく、爽やかさを増す材料となるでしょう。
生け花で用いるユーカリはハーブで用いるものとは種類が違い、粉っぽく粘着質のあるもので、コアラが食べるのはこれではありません。
ハーブのユーカリは扱い易く、タイから私の母校である大学に来ていた留学生の話では、タイでもユーカリはアレルギー性鼻炎などの常備薬の一つとして家の庭に植えられることも多いそうです。





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