【ディル】



セリ科の一年草であるこのハーブは、古代エジプトでもその薬効が認められ、ギリシア人もまたディルにしゃっくりを止める効果を知っていたとも伝えられています。
葉は細かく刻んでスープやポテトサラダ、卵料理・肉料理に入れたり、飾り付けに。
種子はそのままかすりつぶしてスープやピクルス、キャベツの料理やケーキ・パン・クッキーなどに。
種子はかむと息が爽やかになり、又ミネラル塩が豊富に含まれているので無塩食に。
ディル精油には強力な作用があるのでこどもには用いませんが、これから採れるディル水の方はは、こどもの消化障害を治すのに、ことに胃や腸のガスを排出するのに役立ちます。
ディルと言う名は古いアングロサクソン語の「ディラ」又は「ディレから来ています。
「鎮める」又は「和らげる」という意味です。
又古いアイスランド語にも「こどもをなだめる」という意味の「ディラ」があります。
安眠に良く、魔法を防ぐお守りになるとも信じられており、中世には栄誉ある魔除け草として、聖ヨハネ祭の前夜に使われていました。
魔法使いは呪文を解くのにディルを使い、その他、愛の惚れ薬としても効果がある・・・と言われています。





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