伝説の教師(第八回)感想

★少女の命燃えつきて・・・・教師漫才最期の贈り物★



本日壊されるもの。
トロフィー。
何を意味しているのでしょうか。
生きることのの目的、意味?
そんなことかなぐり捨てて、楽しんで行こうという事?
実は何の意味もなかったら、さらに笑える(笑)。
色々自分流に想像できて楽しいです。


今日のタイトルと、黒澤明監督のお嬢さんであると言う今回の女生徒悠里ちゃんの顔を見ながら、映画「生きる」のタイトルを思い出していました。
そしたらやっぱり、映画からモチーフを得ていたのですね。
「生きる」ことへの伝教的な捉え方が今回伺えました。
今回ついに風間先生のお部屋に転がり込んでしまう南波先生。
ますます二人の掛け合いにも力が入って盛り上がってますね。
しかしこれじゃ風間先生、女の子を部屋に連れ込めない(笑)。
今度からは、南波先生の目を盗みつつランデブーを楽しむのでしょうか?
部屋もカーディガンだらけにされて(笑)。
でも、最後の方は、そうやって散らかされることをあまり気にしないかのように二人で漫才ネタ作りに夢中になっていく様も又印象的でした。
ボケとツッコミ。
まさにこのドラマ自体、南波先生のボケと風間先生のツッコミが軸になっている感じで、フリートークも冴えて面白かったです。
ガンと自分が宣告されたと思う風間先生。
それが間違いだと判り、一気にハイテンションになって、ラストの教師漫才へと突っ走っていく風間先生。
その教師漫才は、一昔前の漫才みたいで、可笑しかったです。
その合間に盛り込まれる悠里ちゃんと絹香先生の亡くした弟への想いの物語。
笑わせながら泣かせながら。
そして、中居くんも常々言っている、
「人を笑わせることほど難しいものはない。人は泣いて生まれてくるのだからせめて死ぬときは笑って死にたい」
と言う言葉を、ラストで思い起こしました。
それが、前向きとかそういうことではなくて、普通に自分の人生をまっとうすることにも繋がるようで。
人は、早かれ遅かれ、必ず最期のときを迎えるわけで、その時、振り返って楽しかったなと思えるって、簡単なようで難しいのかも。
でも、しかめっ面してないで、今を精一杯楽しもうって。
けれど実際、ガンを宣告されて、そう思って強く生きることはとても難しいことだと思います。
苦しんでいる人の心のケアって難しい。
けれどそれを、上からの言い聞かせでなく、一つの考え方という形でサジェストされた今回のテーマ。
或いは突き放すかのような、でも最後に「笑うことが出来ることだけが人間の特権」という南波先生の言葉。
とても素敵だったと思いました。

どんなに長生きしても、人生を楽しめなかったら灰のような人生かもしれないと思いました。

さて来週の、刺される風間先生。
中居くん・・・やっぱり倒れる演技がずば抜けて上手いです。
色気さえ感じます(笑)。





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